映画レビュー/概要

719本目 007 スペクター/Spectre
2015年
監督:サム・メンデス
主演:ダニエル・クレイグ
評価:★★★

あらすじ
メキシコシティでひと騒動を起こしてしまいMに叱責されるボンド。
謹慎命令により身動きできなくなったボンドだったが、前任のMの遺言に基づき、裏で行動を開始する。

そして彼は、今までの出来事と繋がる組織と対峙することになるが……。

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドもいよいよ4作目。
007シリーズの中で最悪の組織として登場してきたスペクター。

なんと、今まで相手にしてきた組織の更に上に位置するのがスペクターだったのだ……!という衝撃の事実が発覚し、ボンドと縁のあるプロフェルドが対峙。

構図としては最高なんですが、残念ながらそんなにVSスペクター感のあるお話にはあまりならず。
MI6そのものが脅かされるところの尺をもう少しスペクターそのものにフォーカスして欲しかった感は否めません。

ボンドの戦闘シーンについては相変わらずかっこいいです。そこは曲がらず。

思ったより無難

いよいよプロフェルドと直接対決ということでかなり胸躍る作品になる……はずだったんですが、なんでしょうこの微妙な気持ちになってしまう感じは。
プロフェルドが思ったよりも全然大したことなかったから?
それとも出てくるまでに時間がかかったから?

改めて考えてみるとそのどちらもあるような気がします……。
満を持して登場した割にはそんなに印象に残るようなシーンもなく。

今までの組織と繋がりがある、というところでその全てを出し切ってほしかった感はありますよね。
その他の組織の首領はみんな死んでしまっているので全然出せないのはわかるんですけど、総会のあたりで見覚えのある紋章とかそれにちなんだものとかが沢山出てくると、「うわ、スペクターってやっぱりやべぇ組織だ……」感が大きく膨れ上がった気がします。

リアル調を重んじるダニエル・クレイグ版では中々難しいところだったかもしれませんが(特に尺も含め)、もう少しお祭り感のある作品になると嬉しかったかなーというのが一番の感想ですかね。






「自分で望んだわけじゃない。  --007」

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