映画レビュー/概要

716本目 007/カジノ・ロワイヤル/Casino Royale
2006年
監督:マーティン・キャンベル
主演:ダニエル・クレイグ
評価:★★★★

あらすじ
殺しのライセンスである00(ダブルオー)を得たジェームズ・ボンド。
大型旅客機の爆破計画を知り、裏で操る人物”ル・シッフル”へと接触を図る。

モンテネグロで開催される『カジノ・ロワイヤル』にてポーカーゲームにボンドも参加し、ル・シッフルを追い詰めようとするが……。

6代目のジェームズ・ボンドとなったダニエル・クレイグ。
作品の雰囲気と併せ、初代ボンド役のショーン・コネリー時代と比べるとめちゃくちゃ重たい雰囲気になった007作品。

ですが、この当時のヒーロー作品で『バットマン ビギンズ』が公開され人気を博していたように、この頃から徐々にダークな雰囲気のある作風が非常に注目されていった時期なように思います。

007も同様にその路線に向かい、今までのボンド作品に負けず劣らずな人気をしっかりと集めたわけです。

今までは冷戦だったりソ連とのいざこざだったりというのがメインだったわけですが、まずはジェームズ・ボンドという男が殺しのライセンスを受け取るところからスタートするという、ヒーローオリジンのような作りに。
それもまた珍しさと新鮮さを味あわせてくれた要因だと思いますが、カジノでの対決も含めて今作は印象の強いシーンが多数あるため、シリーズ中でも推している人は非常に多いのではないでしょうか。

007の覚醒

007となり任務についたジェームズ・ボンドが、最初に対決する悪役のル・シッフル。
マッツ・ミケルセンだから、というのもあるかもですが、顔の印象がめちゃくちゃ強いですよね。
今までの007作品は言わずもがな悪役の”顔”の印象がとても強いですが、今作もコインを手でくるくる回しているマッツ、、、じゃなくてル・シッフルの表情が強く焼き付いています。

”例のあの組織”の絡みのせいで、ボンドガールであるヴェスパーが衝撃的なラストを迎えてしまい、ボンドは深く傷を負ってしまう。
だけど、その1件に関与したからこそ、ラストシーンに繋がる真の007としての覚醒に至ったのかと思うと激アツです。

かくして、ジェームズ・ボンドは真のダブルオーエージェントになった、という始まりの話からお馴染みのテーマソングへ。
今までのファンも唸らせる人気作品ですが、鳴海も同様に唸りました。流石に面白すぎる。





「そうだな、ずっと楽だ。  --007」

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