映画レビュー/概要

412本目 マッチスティック・メン/Matchstick Men
2003年
監督:リドリー・スコット
主演:ニコラス・ケイジ
評価:★★★★

あらすじ
詐欺師のロイ・ウォラーは強迫性障害を患っており、潔癖症の症状が現れていた。
そんな彼は、離婚して以来連絡を取っていない元妻が、離婚当時妊娠していた子供がどうなっていたか気になり始めるが、自身で確認することができなかった。

しかし、彼の娘は父親と会うことを望んでおり……。


目次
  • 表に出ない名作
  • 騙す相手に騙されるな



  • 表に出ない名作

    裏の裏をかく物語がお好み?
    であれば、マッチスティック・メンはそんな映画好きにとって最高の作品だと確信しています。

    詐欺師の前に現れた娘。
    最愛の娘に、自らの稼業のテクニックをどんどん仕込んでいくストーリーは道が外れていてもほっこりする家族ものの物語ですし、プロ級の腕を感じさせるのはニコラス・ケイジの演技によるもの。
    双方が織り混ざり、観ていて飽きない展開がどんどん続いていき、最後には予想できなかった展開が待っている、と楽しいことが続いていく作品です。

    なんでこんなに認知度低いんだろう?と思うくらいには面白い作品だと思っています。
    本ブログではネタバレ皆無。
    かつ、まだ未見の方には是非ともネタバレは探らずにご覧いただきたいです。

    騙す相手に騙されるな

    途中までの、
    ・家族物語
    ・詐欺師による騙しテクニック
    を楽しんでいると、気づけば自分が騙されているということに対する快感。
    ただビックリして終了、ではなくキッチリと伏線は回収されて終了します。

    更に、そのオチも後味が悪いものではなく(※悲しい話は挟んでますけど)、どちらかというと晴れやかに前向きな気持ちにさせてくれるから不思議なところ。
    こんなに大項目で括られるような要素が混ざっている中で、ここまでのシナリオを描ききったリドリー・スコットには流石、としか言いようがありません。

    この作品は何度でも言いますが、大プッシュさせていただきますので是非御覧ください。





    「絶対に、騙す相手に騙されるな。  --ロイ・ウォラー

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