【ネタバレあり】731本目 ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結 │ ジェームズ・ガンの趣向たっぷり
映画レビュー/概要
731本目 ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結/The Suicide Squad2021年
監督:ジェームズ・ガン
主演:マーゴット・ロビー
評価:★★★★
あらすじ
2つのタスクフォースXチームが、ナチス時代に作られた研究所に向けて進む。
だが、チーム内の裏切り者が居たことにより、メンバーはバラバラになってしまう。
絶望的な状況かと思われたが、反政府組織と手を組み、スターフィッシュ計画を阻止すべく行動を開始するが……。
『スーサイド・スクワッド』の単なる続編ではない形で制作されるという、大人の事情丸出しな作品が登場。
前作が可もなく不可もなし、な感想を持つ鳴海としてどこがテンション上がったかというと、やはり監督を務めるのがジェームズ・ガンであるという点。
ディズニーとのあれこれで一時期ややこしい感じになってしまいましたが、今作が公開される頃には和解されている状況。
結果的にMCUにもDCEUにも出入りしている監督ということで、昨今のヒーロー映画作品に欠かせない人物となりました。
何を期待したいって、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで証明されたように、1キャラごとのキャラの濃さ押し出しがめちゃくちゃ上手い。
前作のスーサイド・スクワッドと単に比べるのは酷な話ですが、シナリオに完全不要なキャラ(誰とは言わないですけれど)は流石に出ないだろうと思いつつ、今作を鑑賞しに行ってまいりました。
ヒーロー映画×怪獣×SF映画
始まりは、タスクフォースが2チーム送り込まれ、謎の計画を阻止しようという導入から。
ハーレクイン及び過去キャラも何体か出てますが、予定外なことにハーレイ以外呆気なく死亡。
まさかの退場に驚きつつ、新キャラのブラッドスポートやピースメイカーに期待上げまくり。
サメ人間をシルベスター・スタローンが演じているとか、ハーレイのみのアクションシーンが露骨に良すぎるとか、各キャラクターの濃さと楽しさが中盤~終盤近くまでぎっしり詰まっています。
こういうところ裏切らないのは流石。
毛色が変わるのは、終盤戦。
セリフの通りカイジュウが出現し、街を蹂躙し始める姿は完全に怪獣映画。
小さな個体が人に寄生する姿はエイリアンを彷彿とさせますし、過去のジェームズ・ガン作品にも出てくるような不気味さが全面に押し出されています。
めちゃめちゃ楽しい作品ではあるんですが、様々な要素が絡みすぎていてマシマシもりもりすぎる。
終わり方に対しても不満があるわけではないんですが、ちょっと冗長になってしまったかなー感は否めません。
とはいえ、そうなってしまうのもあれだけのキャラと設定を打ち込めば必然なので、そのごちゃごちゃした感じが楽しめる人にとっては最高の映画作品かもしれません。
「みんな死んだな。 --ブラッドスポート」
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