映画レビュー/概要

730本目 フリー・ガイ/FreeGuy
2021年
監督:ショーン・レヴィ
主演:ライアン・レイノルズ
評価:★★★★

あらすじ
オンラインゲーム『フリーシティ』に登場するモブキャラの”ガイ”。
街で見かけたサングラスをかけた美人に一目惚れする。
だが、銀行強盗が持つサングラスが必要と同僚に言われ、銀行強盗から奪い追いかけようとする。

しかし、そのサングラスをかけると、不思議なパラメータや普段見えないものがたくさん見えるようになり……。
2020年公開されているはずであった今作ですが、ようやく2021年8月に公開となりました。
IMAXで鑑賞しましたが、2021年トップクラスに楽しめた作品として推したいと思います。

今やディズニー傘下となった20世紀フォックス。フリーガイの予告をデッドプールが見るっていう動画が出てくるくらい色々自由にできちゃうですからね。

予告の段階からネタ炸裂、近未来チックなオンラインゲーム世界にライアン・レイノルズ扮するモブキャラが覚醒し、新しい道のりを辿ろうとするもの。
キャッチコピーで記載されている通り、”主人公になりたい、ただの人”向けな仕上がりになっております。

笑いも涙もネタも満載

非常に爽やかなオープニングからスタート。
主人公である”ガイ”が、毎日毎日同じルーティンをこなしている風景をこちらも観つつ、なんとなーく現実世界に自分も同じような毎日を過ごしているなって思わせられます。

美人と出会ったことにより彼の行動が変わりますが、ここからゲーム制作会社の話も織り交ぜられつつ。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』で登場したコーグ役かつ監督のタイカ・ワイティティが悪徳社長として自由な演技しまくり。
彼のセンスは演技にも反映されており、めちゃめちゃ濃ゆいキャラを見せてくれます。
個人的にめちゃ好き。

僕らにとって身近なゲーム世界というものを映画の世界で体験しつつ、現実のあるあるとこうなったらいいのに、と思う楽しい部分と複雑な心境になる箇所がおり混ざりまくり。
単なる娯楽作品という枠組みで収めることはできないくらい多角的に楽しめるのでは?と思うので、めちゃくちゃオススメできます。ゲーム、もしくは映画好きなら尚更です。

そして大方のファンを笑わせにかかったのは、ブルー・シャツ男。
まだプログラムが完成していないので、セリフ挿入していない箇所が「キャッチフレーズ」っていう言葉になっている所。
そこから更に笑わせに来るのはキャプテン・アメリカの盾を利用し、クリス・エヴァンスが本人として登場するシーン。
更にはライトセーバーを使って戦うという、デッドプール顔負けな展開。
こういうシーンが楽しいのは『レディ・プレイヤー1』で承知済だったので、当然ながら大爆笑でした。

その後物語もキレイに収まり終了。
この作品が売れたことによって続編の話が出ているそうですが、ここまでキレイに収まっているので、正直なくてもいいかなとは笑
めちゃめちゃこの作品が好きだからこそ、っていう感じですが。





「良い日ではなく、素晴らしい日を。  --ガイ

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