【ネタバレなし】403本目 情婦 │ その結末は誰にも話してはいけない
映画レビュー/概要
403本目 情婦/Witness for the Prosecution1958年
監督:ビリー・ワイルダー
主演:タイロン・パワー
評価:★★★
あらすじ
法曹界の重鎮として知られるウィルフリッド卿。
退院早々に未亡人殺しの容疑者であるレナードの弁護依頼を受ける。
アリバイは弱く、極めて困難な状況の中、レナードは逮捕されてしまう……。
珍しくモノクロ映画のレビューです。
どうしてこの映画を鑑賞しようかと思ったかというと、一時期どんでん返し系の作品をひたすら観ようと思いリスト化していた経緯があります。
つまりは今作はそういう系の作品ということになりますので、今回は初見の方のためネタバレは控えさせて下さい。
アガサ・クリスティ作品が原作となるこの映画。
そもそも、”アガサ・クリスティ”作品に触れることもあまりなかったため、なるほど確かにこれは有名になるわけだっていう話の楽しさ。
どれだけ原作が踏襲されているかは把握しておらずですが、とにかく楽しいことは間違いなしです。
天才キャラってこういう人多いよね
イギリス、ロンドンで有名な弁護士のウィルフリッド。
キャラクターとしてはめちゃめちゃ好々爺な感じ(?)で、茶目っ気全開です。
困難な事件には天才がつきものですが、今作もそのテンプレートに沿ったキャラクター像になってます。
某名探偵の知り合いの博士の名前になるだけありますわ。
さて、物語はあらすじに記載している通りですが、天才弁護士が事件を解決するために様々な証言や証拠を集めるわけです。
非常に不利な状況が好転していくところも1つ面白さとも言えますが、何故か腑に落ちない要素がいくつか。
さて、ご覧になられた方は見破ることはできましたか?
アナウンスが流れる
凄い珍しいんですが、作品が終わって「ええええこうやって終わるの!?」って思っているうちに、ダンディなアナウンスが入ります。
「この作品については他言無用でお願いします。ネタバレNG」
50年代ってインターネットは当然ありませんから、ネタバレの影響ってどれだけなんかなーって思いましたけど、映画が流行するとあっという間に広まる”口コミ”の影響力も馬鹿にはならんってことですよね。
ネット社会に生きているからネットの口コミの方が強そうに思っちゃいますが、人伝の威力も相当高いっていうことがこの映画からもわかる通り。
何はともあれ、この映画はラスト7分怒涛のどんでん返しがありますので、最後までお見逃し無く。
#鳴海の一人でキネマ
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