映画レビュー/概要

551本目 アイ・オブ・ザ・デッド/Eyes of the Dead
2015年
監督:ベン・サミュエルズ
主演:マット・ライカー
評価:★★

あらすじ
眠りから覚めると、外は物々しい状況に。
異常な事態になったこの場から、妻を助けることはできるのか……。
はい、やっぱり出てきましたPOVのゾンビ映画。
POVホラー映画は腐るほど世に出回っていますが、最低限これくらいは楽しめるだろーっていう作品は以外に少ないもんです。
カメラアングルが悪すぎるとか、ストーリーに関係ない根本的な問題でアウトな作品が多いことが大分問題ですけどね……。

POV界隈でゾンビ映画の代表作と言えば『REC』であることは間違いない(異論は認める。けど、何かありましたっけ?)

今回は、カメラというより本当の自分の目線と同様な形で物語が進展していきます。
POVは主観視点ということで、元々ホラー映画の撮影手法にするにはもってこいな条件の1つになります。

期待もしたくなりますが、そこはやっぱり○○オブ・ザ・デッド大量生産品の1つということで、お察しでございました。

へっぴり腰主人公視点

農場付近で起きた怪事件。
人が人を襲うとんでもない事件ですが、映画を観ている我々からしたら日常茶飯事な展開すぎてそんなに驚きもありません。
なんなら、序盤が少し冗長でもっと早く展開して欲しかったと思うくらいです。

全体が80分少々であることを考えると、余程予算少なかったんだろうな……と思わざるを得ません。

途中で出てくる豚の下りは本当に不気味でゾンビ映画としての気持ち悪さを表現するにはいい感じでしたが、それ以外はめぼしいものがあまりないです。

軍らしく面々のせいなのか、農薬のせいなのかよくわからん状況のまま話は終わってしまいますし。
ただ、一点だけ特徴的な部分があります。

主人公がゾンビ化

POV視点で逃げ回る人々を描いているんだろうなーっていうのは想像の範疇ですが、まさかゾンビ化した後追い駆け回る視点まで見せてくれるとは!
それもワンカットで!

この作品唯一の見せ所であり特徴と言っても過言ではないでしょう。

ラストは意味深なまま終了。
どうせPOV視点なんだからそんな謎めいた感じで終わらせなくても。
「果たして、この事件の黒幕は一体誰なのか!?そしてゾンビはどうなってしまうのか!?」で気になる人居ますか??

主たる目的は一人称視点でどれだけ怖がることができるのか?
どれだけゾンビ・アポカリプスの世界を体感できるのか?
がメインになると思うので、謎を残してもいいですけどもうちょいシンプルにしてくれた方が後味悪くなくてよかったんですけどねー。





「大丈夫か?噛まれてないよな?」

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