映画レビュー/概要

402本目 キャビン・フィーバー(2016年)/Cabin Fever
2016年
監督:トラヴィス・ザルーニー
主演:ネイディーン・クロッカー
評価:★★★

あらすじ
休暇で遠い山小屋に来た若者5人。
羽目を外して楽しんでいたところ、突然血みどろの男が現れる……。
イーライ・ロス。
精神的に攻撃することが得意な監督として有名な(鳴海の中で)方ですが、彼が監督業をし始めてから早々にキャビン・フィーバーなどの作品を作り上げ、その先には『ホステル』で大ヒット。
人のメンタルを追い詰めることが特徴的な作品は多々ありますが、キャビン・フィーバーはまさにイーライ・ロスの始祖とも呼べるものでしょう。

ちなみに今作はそのリメイク版の2016年作品です。
別途そちらの最初の作品については記載いたしますが、今回はそれをご覧になられた方向けの内容を中心にお話を進めていこうと思います。

リメイクだけど

山小屋に来た若者5人が、謎のウイルスに次々と感染し悲惨な末路を辿る。
この流れは一作目とまったく同じですよね。

なので、要所要所の描写違いを楽しむことがメインになってきます。
・スマホを持っていてちょっと時代が進んだ感
・保安官を含め、登場人物の性格が若干違う

というところ。他はほぼほぼ同じなので、何を意図にこの作品をリメイクしたかったのかな?と思っちゃうところはありますが、それでも作品としての仕上がりは流石。

原作よりも更にグロテスク度はましており、意味不明な子供の狂気は明らかに常軌を逸していますが、それもまた1つ伏線として利用していたり。

正直、見た目の恐ろしさでいうとリメイク版の方がホラー気質が高まっていると思いますが、お互いの不信度が増していく疑心暗鬼を楽しみたいなら原作だけで良いような感じかなとは。

R-18とまではいかないけれども

R-15+なのはグロテスクなだけじゃなくてムフフなシーンが原作よりもちょいと多めだからですよねきっと。
え、ってことはリメイクしたのはそのためですかね!?!?

ご覧になられた方々は当然承知の通り、内容がほぼ変わらず、一部設定とキャラ違いがあるだけ。
なんなら性格的に弱体化している人まで居るため、尚更原作の方が良かったっていう声も出てきますよね。

脚本段階で気づかないものですかね……。
「このままだと原作と何も変わらんから意味ある?」って。
とはいえ、キャビン・フィーバーとしての面白さもある意味そのまま残しているため、最低保障の面白さはあるってことになります。

なんなら、鳴海のようにリメイクから見始めている方については、これはこれで楽しいって思うかもしれないので、原作を見ずにこれだけ観るっていうことでも問題はない?かもですね。
相当思い入れがある原作ファンの人には怒られそうですが、別にそれでもいいんじゃない?って思うようなほぼ完コピ具合です。





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