映画レビュー/概要

698本目 #生きている/#Alive
2020年
監督:チョ・イルヒョン
主演:ユ・アイン
評価:★★★

あらすじ
謎のウイルスが韓国にて蔓延。
家から出られなくなった青年は、家にあるあらゆるものを使って生き延びようとするが……。

ネットフリックスが無ければ家で野垂れ死んでいたかもしれない鳴海が、このご時世に合うゾンビ映画をチョイスしてみました。
ウイルスっていう言葉に対して敏感な世の中になってしまいますが、そもそもウイルスによって人の世がかき乱されてしまうのは今に始まったことではないですし、ミクロな世界をコントロールしようなんてこと自体無理なお話なので、僕としてはこの作品に出てくるゾンビの方が恐ろしく思えてしまいます。
※とはいえ、普段からの手洗いうがいを筆頭に消毒やマスク着用は徹底していきましょう。鳴海も対策を行った上で映画館に行ったりしております。一刻も早く落ち着いて好きな映画が予定通りに公開されて欲しいです(疑いようのない本心)。

さて、今作は残念ながら劇場公開されなかった映画となりますが、韓国で流行り(?)のゾンビ映画がネットフリックスで配信されました。
韓国で謎のウイルスが流行し、家で引きこもりがち、というか現代を象徴するようなPC&スマホ依存系男子が家で本当に引きこもらなければならなくなってしまう事態に。
そんな彼が家族を心配しつつ、自分はなんとしてでも生き延びてやる……!
というのがあらすじです。

外にはゾンビだらけ、家の食料はそんなに持たない……。
というゾンビ・アポカリプスをいかにしてやり過ごせるか。
自分だったらどうする?を照らし合わせると面白みが増えますね。

走るゾンビは嫌だ(定期)

毎度お話している内容と重複している可能性は高いですが、敢えて記載しておきます。
ゾンビといえば、
・のろのろ歩く
・走る
・死なない
・感染力が高い
の何れかの特性を持っています。
2つ目の死なない、はゾンビ映画の中でも最悪。一般人が生き延びるのはほぼ不可能です。
なので、できれば避けたいのは次点で”走る”の要素になりますが、残念ながら今作のゾンビは走ります。
生前の行動も行う(※ここがポイント)というところもあり、階段を登るだけじゃなく、人によってはロープすら登ってきます。

この行動によって主人公はとんでもない目によく遭うんですが、それを逆に利用することもあったりでサバイバル適正が程々にあります。

とはいえ、「この場面は流石にご都合主義すぎる」と思えてしまう展開はいくつかあります。
そういう運命を背負っているとしかいいようのない危機回避があったりしますが、それは別にいいかなーと思える範疇ではあります。その点を加味してハラハラさせられている、と前向きな意見になることもありますし。

ゾンビ作品特有のドッキリと「あーあ、この人助からないな」も健在なので、一定のゾンビ映画基準はしっかり担保してくれているのもありがたいです。

インスタント麺が凄い美味しそうに見える

総評としては「家で観るにはちょうどいいゾンビ映画。ゾンビ映画好きがこの作品を外すことはないでしょう」ってなところですかね。

舞台としても、時代背景も含めた構成としても、無駄に後味が悪いわけでもなく、キレイに収まってくれているのでみやすさもあります。
適度にドキドキを挟んでくれているので、ホラーとしての楽しみもしっかりあります。
ただし、ゾンビとしてのオリジナリティは名だたるゾンビ映画に比べるとありませんので、そこに期待する方はちょっと残念かもしれませんね。

余談ですが、最近韓国映画のホラー作品や化け物出てくる系作品観ていると、必ずと言っていいほど出てくるのがインスタント麺。
特に高い確率で登場するのが「辛ラーメン」です。
こちら、日本でも発売されているインスタント麺ですが、海外ではそれが家にあることが普通なんでしょうか?

そんな話をしていたら、なんか食べたくなって来ました……。
みなさんも、緊急時に備えてインスタント麺は保管しておくようにしましょう。





「言われた通り買い物行っておけばよかった……。  --オー・ヨンウー」

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