映画レビュー/概要

546本目 キャプテン・マーベル/Captain Marvel
2019年
監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック
主演:ブリー・ラーソン

あらすじ
1995年。
ハラという惑星でクリー人に鍛え上げられたヴァースは、宿敵であるスクラルを倒すため任務に赴く。
しかし、その先にはいくつもの罠が仕掛けられていた。
全てを解決する鍵は、彼女が失った記憶であった……。

評価:★★★
90年代のエモさと同時に、オリジンでありながら圧倒的な魅力を放つキャプテン・マーベル。
単作としてどうしてこんなに好きかと思ったら、ガーディアンズの再来じゃないですがポップソングとシーンがとてもよく合う。
お酒とおつまみの関係かってくらいよく合っているので、後半の覚醒してからの『Just a Girl』とかポップコーン進みまくりですからね。

MCUじゃなくても楽しめるヒーロー映画の一作だと思います。
むしろ、MCUの入りとしてオススメしてもいいような?

ついにMCUも21作目。
10年という年月でいよいよここまで来たわけですが、大いなる戦いまで後一歩。
どれだけ楽しみにしているかは前回の『アントマン&ワスプ』でもお話をした通りになりますが、この時は予告編含め各地でコラボカフェやグッズ展開が沢山あり、ここ札幌でも中心地で各所にマーベル祭りな雰囲気になっていました。

ともあれ、期待をめっちゃしつつ今作を鑑賞しに行ったわけですが、まさかマーベルロゴの部分で泣くとは思いませんでした。
その前年、マーベルのヒーローを沢山生み出したスタン・リーが世を去り、悲しみに暮れていたところでした。
今回は追悼として、マーベルロゴの部分がスタン・リーが以前までカメオ出演していた映像や画像を使ったもので、思わずそれを観た瞬間号泣。本編が始まる前に泣くというのは、後にも先にも無いんじゃないか?という出だしでしたね。

ともあれ、本編はキャロル・ダンバースという女性がいかにしてヒーローになったのか。
そして、”あれ”の時はどうしていたのかがわかります。

”アベンジャーズ”の語源

特徴として大きいのは、宇宙が舞台のヒーロー映画なので(途中から地球メインですが)、ガーディアンズに寄せた描写や雰囲気作りが多かったように思います。
惑星や場所の表記をする文字のフォントはほぼ同様のものを利用していますし。

舞台は1990年代ということで、アイアンマン誕生前。
つまり、ヒーローもそんなに表に出ていない頃、キャプテン・マーベルは活躍していたってわけなんですが、彼女はクリー人のせいで適当に使われていた残念な過去持ち。
記憶が無いのをいいことに体よく扱われていたっていうだけなんですよね。

今回の敵はスクラルかと思いきや、なんと身内(騙してた面々)。
原作でも悪役として描写されているスクラルのイメージが強すぎて、逆にこういうパターンで来るのかと驚いたもんです。

そのため、悪役がまたまた悲しい感じの弱さを露呈してしまうわけですが。

余談ですが、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの1作目で悪役として出てきたロナンさんが、若い頃の姿で出てきたのは良きでした。ああいう感じで、過去のキャラクター像が見えるのもまた一興ですよね。

そして忘れちゃならないのが、なぜ”アベンジャーズ”というチーム名になったか。
そこはおまけ程度かもしれませんが、こういう裏話は大好物です。

強すぎるが故に

キャプテン・マーベルはあまりにも強すぎた。

そのせいで、ありとあらゆる困難があまりにもちっぽけに思えてしまいました。
AIに抑制されていた力が自分のものになると、相手の驚異なんてこれっぽっちも感じない。
なので、俺つえー系主人公が好きな人にとっては最高の作品かもしれません。

鳴海としてはこういうヒーローもまたヒーローっぽくて好きでしたね。
ちょっとしたシリアス展開も交えつつでしたが、見飽きるような展開が長々と続くわけでもなく、90年代を彷彿とさせるアクションシーンとBGM。

どうしてアベンジャーズが勝てずに終わったのか、それは彼女が居なかったからだ、と納得してしまうような一作。

それではいよいよ、次は大詰め”エンドゲーム”です。





「可愛いでちゅね~。  --ニック・フューリー」

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