【ネタバレあり】475本目 アベンジャーズ インフィニティ・ウォー │ 想い出の10年をサノスにぶん殴られる
映画レビュー/概要
475本目 アベンジャーズ インフィニティ・ウォー/Avengers:Infinity War2018年
監督:アンソニー・ルッソ
主演:ロバート・ダウニー・Jr
評価:★★★★★
あらすじ
地球に向かう途中だったアスガルドの船が、サノスによって襲撃される。
ソーやハルクは対抗するも、サノスの圧倒的な力の前に倒れる。
最後の力を振り絞り、ヘイムダルはハルクを地球に送還。
地球でハルクと遭遇したドクター・ストレンジは、元に戻ったブルース・バナーからある名前を聞く。
「サノスが……地球にやってくる」
ついに、全宇宙を賭けた戦いが始まる。
MCU第19作目。
世界中が待ちに待った作品がついに公開。
2017年の段階で予告編が公開され、ついにMCU界の悪役であるサノスとの対峙ということで、フェーズ3にて登場したヒーロー達とアベンジャーズが共闘するという激アツ展開に鳴海は予告編だけで号泣。
アベンジャーズにガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、スパイダーマン、ドクター・ストレンジ、ブラックパンサーなどなど沢山のヒーローが参戦。
こんなに待ち遠しく、そして観る前に緊張する映画を鑑賞させてもらったのは初めてな気がします。MCUにドツボすぎる。
フェーズ3のロードマップ公開時から、インフィニティ・ウォーはpart1とpart2として紹介されていましたが、後にpart2は別タイトルに変更され、まさかの展開でさらに世界中を驚愕させたのはまた別のお話にて。
インフィニティ・ウォー勃発
『マイティ・ソー バトルロイヤル』のCパートにて登場したサノスの船。
そこでサノス一行に襲われた後のシーンからスタート。
最強のアベンジャーズであるソーとハルクを持ってしてもサノスを倒すことができず、そのまま船は破壊されてしまう。
ハルクを逃したヘイムダルも殺されてしまい(個人的にヘイムダルめっちゃ好きだったのにショック)、更にはロキまで死亡(本当に)。
衝撃的すぎる開幕からのタイトル表示。テンション爆上がりすぎて大丈夫かと思いきや、みんなの好きなヒーロー達が続々戦いに参戦していく。
今まで18本観てきたシリーズの集大成とも言える物語の展開ですが、よくぞここまでみんなの見せ場を作りつつ話を進められるなぁと。
逆に言うと、知らない人はアクションを楽しむことはできるかもしれませんが、ストーリーとこのキャラ誰?っていう疑問は解消されないまま進んでいくので、これからいきなり見ようとか、とりあえずアベンジャーズタイトルだけ全部観ようとしている人が周りに居たら、絶対に止めていただきたいですね。しっかり18本の予習を終えてからご覧いただきたいです。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも参加したり、最強ロボットであるヴィジョンとワンダもブラックオーダーと戦ったりと、激突を繰り返すヒーロー陣営とサノス陣営。
終盤のワカンダ戦はヒーロー映画の中でも屈指の戦いかと思いますが、ソーのカッコよさが引き立つ場面でしたね。
監督曰く、「ヒーローの中で一番重要なのはソー」と言っていただけのことはあります。
彼が到着してからかかる、アベンジャーズのテーマは胸アツすぎて号泣ものですよ。
あー、今思い出しても泣きそう。
そして同時並行で行われるタイタンでの戦い。今までMCU界では様々なヴィラン(悪役)が出てきましたが、強さが違いすぎて引きましたね。こんなに勝てないと思う悪役も久しいもんです。
最終的にはタイタンでも負け、ワカンダでも負け、指パッチンにより全宇宙の半分の生命が消失。
サノスはどこかの惑星で朝日を眺めつつ、目的を達してほっこり。からのスタッフロール。
ヒーロー達は何も言えず、ただ立ち尽くすのみ……。
え、ちょっとまって。これってヒーロー映画だよね?なんでこんな恐ろしい結末のまま終わっちゃうの???
虚無
キャプテン・アメリカの「なんていうことだ……」というセリフから、全宇宙の半分の命は消し去り、サノスは笑みを浮かべて終わりスタッフロール。
そこで監督、キャストの名前が悲しいBGMと共に流れ、タイトルロゴがさらっと消えていく。そこに残ったものは何もナシ。
あまりにも恐ろしい展開に、何も考えられず頭が空っぽになりながらエンディングを迎えることはこの先でも中々無いことでしょう。
自分たちが応援してきたヒーロー達、ここ10年でくぐり抜けてきた修羅場は数しれずでしょうが、たった一度の指パッチンのせいでそれが無に帰してしまったわけです。
『アベンジャーズ』でのニューヨーク決戦も、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が守り抜いたパワーストーンも、全て意味はなくなってしまい……。
更にはヒーローもほとんどが消失してしまい、次の作品で一体どうなってしまうのやら。
めちゃめちゃ悲しい結末ではありつつも、めちゃめちゃ面白い作品を今後作成することなんてできるんか???
などなど、ハードルだけがだだ上がりして終わっていったアベンジャーズ3作目。
まさかのアベンジャーズ4作目は、予想を更に上回る展開になるとは……。
ここから1年も待たされるとは本当に酷でした。そのためだけに絶対に死ぬわけにはいかないと心の底から思ったこともこの先映画絡みではないかもしれません。
1年の間、この虚無感を満たしてくれるのは続編を観ることでしかできませんでした。365日。指折り数えて、次の作品を待つことに……。
それでは『アベンジャーズ エンドゲーム』でお会いしましょう。
「誰? --ドクター・ストレンジ」
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