映画レビュー/概要

434本目 マイティ・ソー バトルロイヤル/Thor: Ragnarok
2017年
監督:タイカ・ワイティティ
主演:クリス・ヘムズワース
評価:★★★★

あらすじ
ウルトロンとの戦いの後、ソーはインフィニティ・ストーンを探して旅を続けていた。
その途中で、アスガルドを滅ぼす力を持つスルトに出会う。
囚われの身となるが、脱出したソーは再びアスガルドに戻るのだが……。

MCU第17作目。
ウルトロンとの戦いの際、水の精によって夢に現れたアスガルド破滅に繋がるお話が今回のメインテーマの1つ。
っていうお話をあれこれする前にいつもの物議です。
原作のタイトル的に『マイティ・ソー ラグナロク』っていうめちゃめちゃかっこいいものになるはずだったのに、バトルロイヤルに。

予告編初めて見た時、ポップな展開も相まって「なんかの外伝話でもやるの?」って勘違いしたくらいですからね。
そろそろアベンジャーズの新作も始まるかもって頃にこんな軽いテンションのものを出されても……ってな具合でしたが、普通にMCU作品の中でそもそも軽いノリが強調されたソーでした。

MCU界の家族にろくなやつはいない

MCU界隈で親父がろくでもないのは今更ですが、ソーの場合は姉もひどい。
というか、そもそも弟もロキでだから母しか救いは無いんですが。

OPロゴのかっこよさはMCUシリーズの中でもピカイチだと思っています。
それ以外はボケがガーディアンズ以上に挟まりつつ、オーディンとの再会へ。
そこで出てくるのが、ドクター・ストレンジ。
以前のCパートでも出てきたように、彼の協力のお陰で親父と再会。

と思ったら、最強最悪の姉も復活してしまうしハンマーはぶっ壊されるしで最悪の展開だらけ。
サカールに行って短髪になってしまいますが、これも賛否ありますよね。個人的にはありです。
というか、この作品は”個人的にはアリ”が多すぎます。

ロキと共闘するシーンも最高だし、何より一番いいのは覚醒したソーによる橋での最終戦。
今までのソーシリーズの中でも、ここまでかっこいいのは無かったと思います。個人的には。

久しぶりに最高な悪役が出てきましたが、スルトのせいで終わってしまうのもまた残念。
インフィニティ・ウォーへの序章を残して次回作へ……。

とまぁそんな流れですが、結局こんなことになったのもやっぱり親父と姉のせいであって、ソーはいつでも家族に苦しめられる。
というのを、今までの作品より明るくやってくれた作品でした。

3作品の中で

ストーリー上欠かせない人物がもうひとり。
お久しぶりのハルクさんです。

原作のプラネット・ハルクも今作ではベースとされており、しばらくハルクから戻らなかったハルクがイケイケな感じで楽しんでいるシーンが観られます。

そんなノリとテンションが楽しめる人は楽しいでしょうし、厳しい人は厳しい。
鳴海も最初は「こんなにボケ無くていいよー」って思ってたんですが、スルメ的に見れば見る程楽しくなってくるし、テンポも全然気にならなくなり、たただただ楽しいソーの3作目ってなりましたね。

ダークな雰囲気がいいかどうかは人それぞれですが、皆さんはどちら派ですか?





「助けてーなんてやらない。  --ロキ」

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