【ネタバレあり】696本目 銀魂 THE FINAL │ 本当にさらば、万事屋
映画レビュー/概要
696本目 銀魂 THE FINAL2021年
監督:宮脇千鶴
主演:杉田智和
評価:★★★★
あらすじ
最強の敵である”虚”との戦いの後、銀時、高杉、桂はそれぞれ来たるべき時に備え行動していた。
アルタナを巡り地球滅亡が迫る中、虚の身体がアルタナにより再生していく。
果たして銀時は、師匠である松陽の想いを受け、侍の国を護ることができるのか……。
銀魂3作目となる劇場版は、ついに完結した原作と同様、銀魂の最後を描く。
元々アニメシリーズは続いていましたが、TVアニメでこの話を進めるのは中々難しいこともあり、銀幕での終結を決めたそうです。
実際、アクション場面が序盤からかなり多く、ラストに相応しいキャラクター勢揃いと言ったところ。
主題歌、挿入歌も今まで担当してきたDOESとSPYAIRが担当というフルコース。
どちらも劇場版、アニメシリーズのエンディングを担当としていることも、人気曲を次々と輩出したことを考えると、この選択はあまりにも最適解ではないでしょうか。
原作が終わっているので本当に終わる、というのは当然のことですが、今まで幾度となく終わる終わる詐欺を繰り返してきた銀魂が本当に終わってしまうと言われてもなんだか悲しさもなく平常運転の気分なのは鳴海だけでしょうか?
今までのセリフを引用するなら、「銀魂は永久に不潔です」なので、きっとどこかでまたひっそりと戻ってくるんじゃないか?
そんな風に思っているのは、きっと他の方々も同じですよね。
本当の”再会”
銀ノ魂篇から続き、ターミナルでの抗争からスタート。
虚を復活しようとする者たちを銀時達が止めるべく、高杉・桂と共に道を切り開いていく……。
という、アニメ序盤じゃまったく考えられなかった、というか待ち望んでいた展開と言っても過言ではないでしょう。
きっと、ファンの皆さんもこうなることを願っていたはずですよね。
それに応えるべく、話はどんどん結末へと向かっていきますが……。
万事屋はいつもどおりだし、真選組もかぶき町の面々も変わらず。
ボケもツッコミも銀魂そのものなので、そういったところの安定感は流石。
アクションの見応えも劇場版、そしてラストに相応しい展開が多かったですね。今までの銀魂シリーズ史上、一番作画に注力していたんじゃないでしょうか。それもこれも、ずっと銀魂制作に関わっていたスタッフの愛情と力量が垣間見えた気がします。
最後にはちゃんと師匠と再会し、万事屋に帰ってきた銀時達。
やっぱり、彼らが万事屋銀ちゃんでうだうだ言っている時が一番幸せなんですよね。
ラストには渾身の3年Z組まで盛り込んでくれたので、ラストの銀魂はたっぷりと堪能させていただきました。
銀魂全部乗せ
ラスト、という言葉をこの記事内でも幾度となく使ってきましたが、最後だからと言って『アベンジャーズ エンドゲーム』的な戦いはありませんでした。
キャラクターの集結で言うと、将軍暗殺篇や洛陽決戦篇の方が相当テンション上がりましたからね。あれは本当に楽しすぎるし観るのを止めることができませんでした。
それぞれを映画化してもいいくらいのボリュームが続いたので、凄かったという言葉を乱発するしかないです。
ともあれ、15年続いた銀魂の幕を下ろすということは生半可な形では決してできないことであり、原作の筋道はありつつも劇場版で崩さないようにという配慮は徹底的にされていたと思います。
笑いも、話のテンポも、キャラクター性も全ていつも通り。
大団円として、最高の最後を見せていただきました。
「俺の護りたかったもんは、”ここ”にある。 --坂田銀時」
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