【ネタバレなし】688本目 魔女がいっぱい │ 絵本原作 全年齢と思いきやトラウマ
映画レビュー/概要
688本目 魔女がいっぱい/The Witches2020年
監督:ロバート・ゼメキス
主演:アン・ハサウェイ
評価:★★★
あらすじ
とんでもないことに、世界の至る所に、魔女が潜んでいる……!?
子供が大嫌いな魔女と、魔女のせいでネズミにされてしまった子供が繰り広げるハチャメチャ劇。
ロアルド・ダール原作の絵本を映画実写化したのが今作。
『プラダを着た悪魔』等、様々な作品に登場してきたアン・ハサウェイが魔女を演じる。
いつものキレイなアン・ハサウェイをイメージして観てしまうとひっくり返る人も出てくるので注意。
魔女の姿を伏せて人間世界に馴染んでいる時はやっぱり美人なんですけど、裏の顔は文字通りとんでもない。
アン・ハサウェイの魔女以外も、魔女としての裏の顔がリアリティありすぎなので、子供が観たらトラウマになるんじゃないかっていう心配になっちゃうほどでした。
思った以上にビジュアル面の勢いが凄いので、家族で観に行く方は一応ご注意。
とはいえ、所々笑わせてくれながら物語は進んでいくので、かるーい気持ちで鑑賞できる一作です。
ファンシーと不気味の合間
公式サイトにも記載されているのでお話しますが、主人公の少年は魔女によってネズミに変えられてしまいます。
そこからの顛末がカートゥーンよろしくなドタバタ劇があるのでコミカルさを楽しむことができました。
ですけど、ネズミになってしまった少年があまりにも前向きすぎない???っていうくらい前向きになるので、魔女の不気味さと逆のベクトルで不気味でした。
そんな少年が実は……っていう、最後の締めは流石のロバート・ゼメキス。
音楽もアラン・シルヴェストリとド安定の布陣なので、そりゃ外れることは無いんですが。
にしても、やっぱり序盤との落差が凄くて……。
どんな自分も自分
とはいえ、この映画のメッセージとして受け取るのは、どんな姿だろうと、どんな境遇だろうと自分は自分というところ。
表面的にはアン・ハサウェイの怪演に目がいきがちですが、例え魔女の集団に囲われても、例え自分がネズミになったって、道は切り開ける。
某SF映画の博士は「未来に道なんて必要ない」って言ってましたけど、今作の主人公は現実の固定概念や考えなんて気にしないと言わんばかりの過ごし方。
この少年並の前向きな気持ちこそ、今の時代で見習わなければならないかも?
「”ゴーリック”は抜いて。 --大魔女」
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