映画レビュー/概要

474本目 レディ・プレイヤー1/Ready Player One
2018年
監督:スティーヴン・スピルバーグ
主演:タイ・シェリダン
評価:★★★★★

あらすじ
2045年。
荒廃した人類はVR世界「オアシス」へと逃避し、その中で楽しく生活を行っていた。
だが、そのオアシスの生みの親であるジェームズ・ハリデーが死去。
遺言として、ゲーム内に隠された3つの鍵を手に入れた勝者にオアシスの所有権・5000億ドル相当の株が授与されるゲームが開催されることになる……。
「レディ・プレイヤー1」

この響きを耳にしたのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の予告で感極まっている頃には確か知っていたような……。

今や2年前(ブログ記事掲載時から換算)の映画なので、そんな感じだったような気がしますが、どうやらこの作品はスピルバーグ監督がまた”やらかす”ということらしく、オタクや大人達がいつぞや熱狂していたカルチャーを全面に出してくれるとのこと。

なるほど、確かに劇場予告ポスターを観ているだけでも胸躍るようなキャラクター達が至るところに居たので、色んなキャラがカメオ出演するんだろうなー。
っていう気持ちで映画館へ行きました。

OPの入りでヴァン・ヘイレンの『jump』が流れ出してから、否応無しに高まる期待感。
事前準備ほぼ無し、原作は未読のまま来たというのに、どこからともなく湧き上がるワクワク。

主人公のウェイドが世界の惨状について語りつつも、舞台はオアシスへ。
こうなるともう止まらない。

マイクラ、バットマン、スターウォーズ……。ありとあらゆる情報が目と耳に入りまくり、自分の人生の至る所で触れてきた文化がスクリーンで繰り広げられ、止めを指したのは第1の試練でお披露目となるバック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアン登場シーン。
SEも完全再現で、あのデロリアンがレースで使われているというだけで興奮もの。

好きなキャラクター、アイテムがいいだけ登場しまくり、興奮の連続。
そして何より、映画を1度観ただけでは絶対に把握しきれない程画面端にもあれこれ仕込まれていたり、”ゼメキスのキューブ”に至ってはバック・トゥ・ザ・フューチャーの曲をアラン・シルヴェストリ自らが組み込むという所業。

第2の試練では某映画のホテルを完コピ。
初見では爆笑の嵐を誘ってくれました。

最終決戦になるとメカゴジラまで出してきて、こっちの涙腺を緩ませまくり。
そして誰もが人生で一度は言いたいあのセリフも。

とにかく、なんでもかんでも日本人に刺さりまくりな最終決戦が繰り広げられます。
エモが爆発しまくりの、皆さんに是非ご覧いただきたい2時間です。

画面のどこを見ろと

あまりにも登場するものが多すぎて、先述の通り一度で全てを把握しきるのは到底不可能です。
それゆえにリピートして何度も楽しむことのできる映画ではあるんですが、何度観ても飽きない王道的なストーリーであることも忘れちゃいけません。

シンプルにスカッとする物語なので、どんな層が観ても楽しめること間違い無し。
オタク目線で言えば、登場アイテムについての議論やどこに何が配置されているかもあれこれ喋りながら観られる最高の作品です(べた褒め)。

それに、格ゲーマーとして外せないのは、主人公のパーシヴァルが”波動拳”を使っているところですね。

世界で一番有名になった技はこれで波動拳となったわけです。

それにしても、毎度同じところに目が行ってしまうのは鳴海だけでしょうか?
どうしても知っているキャラの方をじっくり観てしまうんですが、本当は別のキャラクターが隠れていないか探したいんですけど、自然とそっちを観てしまうんですよねw

皆さんは一体どれだけのキャラクターを見つけられたでしょうか?

ハリデー論争

ここについては敢えて記載しませんが、ご覧になられた方はどう思いましたかね?
未見の方は観てからここについて考えていただけると嬉しいです。

情報過多すぎるこの映画のラスト。
意味ありげなセリフは次回作へと続く伏線か、それとも本当に言葉通りなのか。

ここについての議論もわりと熱く語れそうな気がしますが、それはまたいつかどこかで。

皆さんのご意見もお待ちしております。





「俺はガンダムで行く。  --ダイトウ」

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