映画レビュー/概要

507本目 カメラを止めるな!/One Cut of the Dead
2018年
監督:上田慎一郎
主演:濱津隆之
評価:★★★★★

あらすじ
自主映画撮影中に起きるトラブル。
ゾンビ映画を撮っていたら、本物のゾンビが現れてしまい……。

っていう裏側で起きていた奇跡的な一幕をお送りするゾンビ×コメディ。

※敢えてネタバレを載せないので、是非とも一度御覧ください。
つまらない上等!

面白いという噂だけがあまりにも多く飛び交っており、そこまで言うならと予告編すら観ていなかった鳴海が劇場へ行くと、噂通り面白すぎるし声を殺して笑いまくっていました。

ゾンビ映画なのにどうしてそんなに面白いんだか。
と思いつつ映画を観ていると、最初はB級映画好きだとしても流石に退屈すぎるワンカット映像が延々と流れているだけ。
確かに、ワンカットでここまでやるのは”相当の苦労”があったに違いないと思いつつ、それでも噂通りの楽しみを得ることはできず、後半に何かあるのではないか?
と、目を凝らしつつ話を観ていると、その予想は外れることなく爆笑の渦へ。

劇場で観たんですが、前半の面白くない雰囲気だけで席を立ってしまった人が数人居ましたが、例の後半になってからはみんな笑いまくっていたのを今でも覚えています。

最高の反転

本編はワンカットのゾンビ映画作品が終了したところから始まります。
どうしてそんな面白い映画が出来上がってしまったのか?
そもそも、どうしてそういう番組を作ることになったのか?

という理由から説明が入り、監督の苦悩がスタート。

One Cut of the Deadのロゴが反転して、カメラを止めるなのタイトルロゴへ。
OP映像が流れ出した頃、鳴海は確信しました。
ここからが絶対にめちゃめちゃ面白いやつだと。

何が面白いかって?それは観てのお楽しみです。
とにかく、前半の面白くないゾンビ映画が苦痛に感じただけ面白くなる仕掛けがたっぷりです。
ずさんな話、意味不明な展開、それら全てに意味があるのです。
面白さはその全てに意味があり、次の展開へどんどん数珠つなぎになっていくところがポイントです。

爆笑の伏線回収

低予算映画でありつつも、「カメ止め」という言葉が流行語大賞にノミネートされるくらいには大流行した今作ですが、その後監督も出演者も各方面で引っ張りだこ。

日本でありながら、アメリカンドリームに近い何かを見せてくれた気がします。

一度観て面白かった分、2週目をすると前半の下りがどうしてそうなったのか?の裏側を知りつつ観られるので、前半の面白くない部分が普通に笑えながら観るという不思議な感じに。
初見の人が隣に居て、2度目の鑑賞の人が居ると温度差がとんでもないことになります。

この作品は絶対に、絶対にネタバレは観ないでご覧下さい。





「カメラは止めない!  --日暮隆之」

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