映画レビュー/概要

680本目 劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編/Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
2020年
監督:外崎春雄
出演:花江夏樹
評価:★★★★

※ネタバレありですが、観てない人向けの内容も途中まで記載しています※

あらすじ
鬼殺隊として次の任務へ赴くことになった竈門炭治郎ら一行は、”無限列車”へ搭乗する。
鬼殺隊最強の”柱”である煉獄杏寿郎と合流し、無限列車内に潜む鬼と対峙するが……。

2020/11/2の記事なので、多分将来的には更に記録が伸びていることを承知で記載させていただきます。
鬼滅の刃は、今更言うまでもなく週刊少年ジャンプにて連載された大人気漫画作品です。

原作は勿論のこと、アニメがテレビ公開されて人気は更に加速。
そのアニメの続編として描かれているのがこの無限列車編となります。
なので、原作の漫画は全部読んでいる必要は無し、逆にアニメは必須というような形になっているので、気になっている人はアニメをマストで鑑賞してから劇場へ行きましょう。

公開からたった10日間で100億円の興行収入突破という歴史的快挙もさらっと掻っ攫い、今でもまだ進撃を続けている最中です。
規模感がおかしくて意味不明ですよね。



まずはアニメの話から

映画を鑑賞する前にマストである、アニメのお話から今回はお話していきましょう。
第1話~第26話からなる物語でシーズン1が終了。

主人公である竈門炭治郎(かまど たんじろう)という青年の家族が”鬼”に殺されてしまい、唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)も”鬼”へと変化してしまう。
鬼は人を喰らう生き物で、人間の世界と相容れない存在となるわけですが、どういうわけか鬼になった禰豆子は人を喰らうことはしなかった。
炭治郎は禰豆子を元の人間に戻す方法を探すため、冨岡義勇という青年から教えてもらった鱗滝左近次の家を目指すことになる……。

というのがあらすじ概要です。めっちゃさっぱり書くとそういうわけですが、いきなり主人公が絶望的な状況から這い上がらざるを得なくなったパターンです。

そりゃもう痛々しくて観てられなくなるシーンもあったりするわけですが、話が進むにつれて炭治郎の成長が嬉しく感じたり、鬼との対決シーンが激アツで感情が揺さぶられるという、「こりゃ確かにめちゃめちゃ人気なのもわかる!」という気分で24時間以内に全ての話を視聴し終わりました。
その足で速攻劇場に向かったというアレです。シアターで公開されている回数があまりにも多いので、突発的にその日観に行こうと夜思っても入れたくらいです。
ただし、人はめちゃめちゃ多くてほぼ空席は無かった……。恐るべし、鬼滅の刃。

26話全部の話をするのはあまりにも長くなるので割愛しますが、個人的に大好きなのは先述の通り戦闘シーンです。
アニメーションでありながらも、臨場感あるアクションシーンが豊富に描かれており、ジャンプ作品らしい自分の中の八歳児が喜ぶような展開も多数。
男子が燃えるような物語がいくつも用意されているので、まさに週刊少年誌に相応しい内容と言っても過言ではないでしょう(※結構血は出ますんで、そこらへんの耐性が無い人は厳しいかもしれないですが)。

26話目のラストで、今作に直結する任務へ赴く前までのお話が描かれているので、ここを把握しておくのはマストです。
絶対にご覧になってから劇場へ足を運んでください。

ちなみに、アニメシリーズで一番涙腺ヤバかったのは、下弦の伍「累」戦の最後です。
家族絡みはあまりにも鳴海に効く……。

映画館ならではの最強描写

今回の相手は、鬼の中でも最強クラスとなる上弦の鬼と下弦の鬼。
炭治郎ら一行と、鬼殺隊の中で最強クラスの”柱”がそれを迎え撃つという、まさに最強対最強の戦いが観られる一作。

テレビアニメながらも相当凝った描写を毎度毎度見せてくれた鬼滅の刃ですが、映画作品になったことでアクション面が大幅にパワーアップ。
水、雷、炎などの属性描写はあまりにもカッコ良すぎる。

序盤は下弦の鬼である壱「魘夢」との対決。
夢の中に斥候を送り、精神から断つという作戦。
ここの対決の下りは、炭治郎を除くとかなりコメディ描写が多く、かなり笑わせてもらいました。
伊之助や善逸の無意識下は笑うしかないですよねw

その後、バイオハザードシリーズもビックリな変化を遂げてラストバトル。
このラストバトルも手汗握る展開で、観てるこちらが全集中でした。
一瞬呼吸止まってるんじゃね?とも思った程です。

と、ここまででハチャメチャを繰り広げてくれたんですが、ここからが更にクライマックス。
CV石田彰氏演じる、上弦の鬼の猗窩座(ぱっと見で名前読めないコイツ)が登場。
ついに、最強の鬼VS最強の鬼殺しの対決が繰り広げられます。

それまで何度も何度も修行を積んできた炭治郎が入る隙間も無く(怪我をしていたとは言え)、見守ることしかできなかったわけですが、2人の対決はあまりにも凄まじく、観客と炭治郎は完全にヤムチャ視点。

最終奥義で倒せたかと思いきや、上弦の鬼はそれどころの強さではなかった……。
という悲しいオチ。
炭治郎の叫びも虚しく、炎帝を殺した鬼は森へと去っていきます。

世間の鬼滅の刃ファンの方々からすると、この作品は★4~5相当(鳴海比)のご意見が非常に多く、「涙無しでは観られませんでした……!!」という意見に対してはなんら異論無しなのですが、炎帝である煉獄杏寿郎へ感情移入するにはちょっと期間が短かった感があり、号泣するまでには至りませんでした。
(※劇場内で泣いている人多数でした。多分、皆さんがご覧になった回もそうですよね?)

というのも、対決シーンが文字通りあまりにも熱すぎて、内心「すげええええええ!!!!!」ってガッツポーズ決めながら観てた感じですからね。
カッコよすぎて、その終わり頃には感情丸出しすぎて燃え尽きてしまった感。

煉獄杏寿郎の死は大変悲しいのですが、本編では鬼もいい人も死にまくり展開だったので、漫画原作を読んでいない鳴海からしても、多分死ぬんではなかろうか、という予測が立ってしまっていたこともあり、感情爆発までには至らなかったなぁという印象。
いや、それでも悲しかったことには間違いないんですが。

というわけで、柱の死が鬼殺隊に知り渡り、物語は終幕。
はてさて、この先どうなっていくのやら……。ということでスタッフロール。


総評としては、テレビシリーズを追ってからこの作品を劇場で観られたのは大変光栄でした。
それに、期待していた以上のアクションを楽しめたことも最高でしたね。

次回は多分テレビシリーズ2期をやって、またどこかのタイミングで劇場版なのかなぁ、なんて勝手に思ってますが、引き続きアニメーションについては追っていきたい所存。

漫画の最終巻は今年出る?みたいですが、敢えてアニメのみで一旦追っていきたいですね(オチを知らずに最後まで追っていきたい感があるのでw)

というわけで、鳴海のように「つい昨日まで鬼滅の刃はタイトル名とキャラ名しか知らなかった」という方も、たった1日あれば劇場版までたどり着くので、是非ともこの楽しい冒険活劇を味わってみてください。





「俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!  --煉獄杏寿郎」

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