映画レビュー/概要

376本目 ドクター・ストレンジ/Doctor Strange
2017年
監督:スコット・デリクソン
主演:ベネディクト・カンバーバッチ
評価:★★★★

あらすじ
天才医師である、スティーブン・ストレンジが、ある日交通事故に遭ってしまう。
事故の際両手を怪我してしまい、元通りに手術を実施することが困難になってしまった。

その両手を治すため財を投げ売って、最後の望みであるカマー・タージへと辿り着く。
医学の世界に生きてきた彼は、目を疑うような光景を目の当たりにすることになる……。


目次
・MCUのマジックワールドへようこそ
・タイム・ストーン
・ドルマムゥの正体は(リアルな方)



MCUのマジックワールドへようこそ

マーベル・シネマティック・ユニバース第14作目は、トニー・スタークのマシーン技術とは対照的な魔法の世界。

ドクター・ストレンジを演じるのはベネディクト・カンバーバッチ。
ということは、MCUに2人のシャーロック・ホームズが揃ったことになりますね。
(※トニー・スターク演じるロバートダウニーJrは映画のシャーロック・ホームズ、ベネディクト・カンバーバッチの方はドラマのシャーロック・ホームズです)。

それはさておき本編のお話ですが、今回も基本的にはヒーローオリジンのストーリーになります。
ドクター・ストレンジというキャラクターが、いかにして誕生したのか、というところに焦点が当たります。

天才外科医がいかにして魔術の道へ歩んだのか、その道程を我々は目にするわけですが、ここについては正直今までのMCU作品と同様の流れにはなっています。
そういった点では目新しさは無いのですが、圧倒的な映像美は随一。
魔術の世界ならではこその映像がかなり印象的で、映画館で観てめちゃめちゃ楽しんでいた記憶があります(※そうなると、携帯とかでこの映画観ちゃったら単に酔うかも……)。

ちょっと残念なのは、まだ魔術があまり出てこないところ。
彼がめちゃめちゃ魔術を使い倒すのはまだ先の話なので、結構物理攻撃が多めになっています。
なので、ゴリゴリに魔法を使う映画を想像していた人からすると、ちょっと拍子抜けになってしまうかもしれません。

個人的にはベネディクト・カンバーバッチの演技が大好きなので、それだけで観る価値は多いにあると思ってますが。

タイム・ストーン

今回のキーアイテムは、タイム・ストーン。
インフィニティ・ストーン6個のうちの一つということで、MCU世界においてはかなりのキーアイテムです。

全てはこの石にかかっていると言っても過言では無いくらい重要です。
MCUをマラソンする方は、絶対にこの作品を外してはいけません。

まぁ、MCUで外していけない作品は基本無いので全部観てくれればいいと思っています(定期セリフ)。

この石が今作においても全てを片付けてくれるわけですが、やっぱり時を操る能力って強すぎるので脚本上扱うのは本当に大変かと。

だって、何が起きても過去に戻しちゃえばいいわけですし、その出来事を知った上で次に臨めるんですから。

いいなー、タイム・ストーン僕にも下さい……。

ドルマムゥの正体は(リアルな方)

ダークディメンションの悪、ドルマムゥは全部CGで描かれたキャラクターです。
そのモーションキャプチャーを担当したのは、今作でドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチ。
そんなところまでやるの!?と思うと共に、なんでも演じる役者なんだと認識させられますね。

ってことは、ストレンジが対峙するシーンは自身のでっかい顔とにらめっこしていることになります。不気味な鏡ってのはこういうことを言うのか……。

余談ですが、ドルマムゥはできればゲームで出てくるキャラ同様にかっこよく悪役として活躍して欲しいんですが、MCUでそれが叶うのかどうか。

今後に期待です。




「あぁ、そっちのドクターか。  --カエシリウス」

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