映画レビュー/概要

370本目 007 ドクター・ノオ/007 Dr. No
1962年
監督:テレンス・ヤング
主演:ショーン・コネリー
評価:★★★

あらすじ
英国情報部"MI6"に所属するエージェント、"007"。
アメリカの月面ロケット発射を妨害しようとする者が居り、それを阻止するよう命じられる。
危機回避のため、入ったものは生きて帰ることができないという伝説の”クラブ・キー”に潜入することになる……。

目次
・伝説の007映画第一作
・永遠のオタクテーマ、歴代ジェームズ・ボンドで誰が好き?
・悪役の魅力と言えば



伝説の007映画第一作

2020年現在も続く、007シリーズ。
その伝説となる第一作が、この『ドクター・ノオ』です。

イアン・フレミング原作の第6作目が実写映画化(予算は低予算)。
元々は原作通り実写化する予定だったみたいですが、著作権回りのあれこれで映画化ができなくなったとか。
大人の事情ってのは創作世界には付き物ですね。しょうがないんですが……。

そんなことなどつゆ知らず、世界興行収入は予算の60倍以上にも上り、全世界的有名なヒット作となりました。
007シリーズの伝統、そして宿敵など、今作から目が離せない要素も目白押し。

・自身の名乗りがいつものやつ
・犯罪組織、スペクターが登場
・色気あるボンドガールも居る

1作目なのでこれという型が作られているわけではないため、コメディ路線に行くのかシリアスに行くかなんていうのはまだまだ後のお話です。
シンプルにショーン・コネリー演じるボンドの渋さと軽快さを楽しめればオッケーかと。

そんなこんなで、今作からとんでもない個性の爆発っぷりなので、シリーズを追う人は是非とも今作から鑑賞していただきたいですね。

永遠のオタクテーマ、歴代ジェームズ・ボンドで誰が好き?

映画界でタブーとされているトークの一つ、『ジェームズ・ボンドは誰が一番好き?』は、鳴海の中では割と悩まず回答できます。
ドクターノオの話の中でそれを言ってしまうと、ショーン・コネリーファンにけんかを売っているように思われてしまうかもですが、そこは是非とも抑えていただきたい。

今作が無ければ、昨今の007映画が作られなかったということは絶対不変の事実ですし、ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドが嫌いということは絶対に無いんですが、鳴海個人としてはピアース・ブロスナン版ジェームズ・ボンドが一番好きです。
好きというか、世代によって一番馴染みのあるボンドは誰か?ということだと思うんですよね。

皆さんも御存知かと思いますが、64の007ゴールデンアイは、丁度その頃小学生だった世代にとってはまさに”直撃”のタイミングでした。
なので、映画を観ていなかった面々であっても、ピアース・ブロスナンの顔はしっかり覚えていたりするわけです。

ダニエル・クレイグ版のボンドも勿論好きなんですけど、やっぱり最初にハマった俳優さんが一番になりやすいのは、ボンドトークに関わらずあると思いますね~。

悪役の魅力と言えば

タイトルにもなっている悪役名、ドクター・ノオ。
以後の悪役キャラクターに比べると、少し個性は落ち着いた感じで、そんなに印象には残らなかった感があります。

世界に愛想を尽かしたドクター・ノオは、犯罪組織スペクターに入って、やんちゃをしていたという物語。
そこにボンドが介入し、ノオを倒す、ということになりますが、時勢を考慮すると当時の人には刺さりやすいキャラだったのかもしれませんね。

というのも、60年代前半と言えば、まだまだ冷戦状況が改善されない時代でしたから、ドクター・ノオの設定はまさに時代に則したキャラと言えるかと。

とはいえ、後に登場するオッドジョブやジョーズのような人気キャラと比べると日陰に入っちゃうかなーという所感。
ストーリーもそうですが、今日の007映画のテンプレートとなるキャラクターと言えるでしょう。





「ボンド、ジェームズ・ボンド。  --007」

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