映画レビュー/概要

360本目 ハリー・ポッターと死の秘宝 part1/Harry Potter and the Deathly Hallows
2010年
監督:デイビッド・イェーツ
主演:ダニエル・ラドクリフ
評価:★★


あらすじ
7年生へ進級前。
ハリーは、前年にダンブルドアが遺した仕事である”ヴォルデモートを滅ぼす唯一の手段である、分霊箱の破壊”を遂行するため、学校には戻らなかった。
ロンやハーマイオニーと旅に出るが、仲間割れが起きてしまう……。



王道ファンタジーの7作目

ハリー・ポッターと賢者の石』より10年。
いよいよシリーズラスト作品となりました。

ハリー・ポッターシリーズは、尺に収める都合上、原作のシーンをカットしていることがしばしばありましたが、今回は2部作として制作されたため、原作にほぼ忠実なストーリー展開になっているそうです(※原作未読)。

良くも悪くも、というところかと思いますが、鳴海としては展開が少し遅めに感じ、今までのストーリーに比べて冗長ではないか?と思いました。

次回作に繋がる仕込みとして必要なのはわかりますが、その前座だけ楽しむというのは中々に難しいもの。
今作ならではの楽しさや面白さが盛り込まれていればそんなことも無かったんでしょうけど、ただただダークファンタジーまっしぐらな展開を見続けるのはちょっと厳しい。

ちなみに、次回作は鳴海的には有りです。
この流れがあってこその楽しさだと思いますので、分割して評価するのは少し軸がずれてしまうかもしれませんが、この映画を一作として観た時の魅力は少ないのではないかと。

今作で一番語らなければならないのは、”あの”キャラが退場してしまうことですかね。
個人的にも大好きなあの人が居なくなってしまうのはとても辛い。
バックボーンを知ると尚辛い。

それでも展開が少しスローなので、気だるく感じてしまうのは鳴海だけ……?

死の秘宝裏?話

裏っていう程隠れた話ではないんですが、当時、今作の冒頭約36分がネットに流出してしまうという、大変な事件が発生したらしいです。

全部じゃなくて36分というのも品の無い話です。
映画を中途半端に見せられた後の地獄は、小学3年生くらいまで味わっていました。
21時までに寝ないといけない制約が鳴海家であり、テレビで映画が流れる時もOPしか観られないことがよくありました。
(※結局ビデオに録画して翌日には観るんですが)

「ネットで上がっていても、じゃあ観なければいいじゃん」と思う人もいらっしゃるかもですが、youtubeなどで気づいたらその動画に流れ着いてしまい、観たくもないので最初を少し観てしまう、ということはゼロではありません。

なので、未公開作品の動画アップは本当に勘弁です……。

死の秘宝から少し話は外れましたが、それだけ流出は勘弁してくれと思っているお話でした。

前述どおり

とにかく、後編有りきのpart1。
シリーズが心底好きな人から観たらまた完走は変わるかもですが、鳴海としてはあまり心象がよくない、平坦な道のりをただただ歩くように仕向けられた作品です。

実際のところ、伏線を様々に回収しつつ終わりに向かっていく様子を描いているので、これだけを飛ばすことはできません。だからこそ苦痛に思える部分もあるのですが……。

それにしても、やっぱり三人組が喧嘩をしてしまうのは辛い。
もはや親目線みたいなところがありますが、シリーズ中幾度となくあった喧嘩の中でも、終盤に近くなればなるほど辛くなる。

ですが、冒険の中で思いのすれ違いはよくあること。
それを乗り越えてこそ最高のエンディングが訪れるので、関係性にハラハラしつつも、物語の終わりへ進んでいくのが鑑賞者の使命ってやつかと。

次回、いよいよハリーポッターシリーズラストです。





「もう誰も死なせない。  --ハリー・ポッター」

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