映画レビュー/概要

841本目 マダム・ウェブ
2024年
監督:S・J・クラークソン
主演:ダコタ・ジョンソン

評価:★★

◯未来視できる、スパイダーマン要素有りという明らかに楽しめる要素有り。
△とはいえ、その要素を活かしきれていない感も有り……。
×日本の広告で本格ミステリー・サスペンスを推してますけど、そんなにサスペンス要素強めか??という疑問が浮かぶ程の内容。悪いスパイダーマン(抽象表現)から逃げなければいけない、ということでサスペンス要素は確かにあるかもですけど、そんなに緊張感がある程緊迫していないように思えてしまい……。
以下に詳細記載します。


折角ソニーのスパイダーマン要素が入ってきたのに


ラジー賞の話で様々なファンの方々ががっかりしている中、「そんなに面白くないなんてことある??」と懐疑的だった鳴海が、なんとなーくスパイダーセンスが働いて鑑賞していなかった今作をついに観終えました。

結論、「なるほど、言われている理由は理解できた気がする」という感想を抱きました。
余計なお世話ではありますが個人的な所感を並べていきます。

冒頭からいきなり記載すると(表題通りネタバレ有りなので、ガッツリ触れます)、ピーターの生誕に関して思いっきり触れているんですが、完全にユニバース用に紐づけているだけでなんにも作品に面白みを与えていなかったなぁと……。
いや、確かにあのまま死んでしまっていたらこの世界にピーター・パーカーは生まれて無かったですが、だとしたらもっと緊迫感与えるか、序盤から焦らす感じではなくガッツリ「子どもの名前はピーターなの」くらいのセリフを思いっきり言うとかあっても良かったですよね?(※もし出てたらすみません!!確かゲームのあたりではぐらかされちゃっていたはず…ですよね?)。

「マジか!!!ピーターの生誕に関わってくるとか本気かよ!?!?!?」って思わせてくれるくらいガッツリの方が面白み増したのでは??
職場の友人がベンって時点でちょっと気にするファンは居ますけど、匂わせる感じじゃなくて良くないすか??
ストップしてしまったSSUにおいて残念ながら活かされなかったこの物語。
いつか復活して欲しいところではあります……。

続きまして、未来視の設定をもっと活かした描写があったら嬉しかったなぁという個人的な好みの話です。
「いやいや、作中で思いっきり使ってたじゃん」って仰る人も居ると思います。
確かに使われていました。そうです、使われたんです。

ですが、物足りないんです!!!!!

未来視を行える能力が徐々に開花していく、というのはシナリオ通り進んではいましたが、アクションかカメラワークでもっと”未来視”で出来事を回避しているんだな、と思えるような楽しめるシーンが多いと嬉しかったなと。
鳴海個人の感性における例えばですが、眼の前で対峙した際に自身が刺されている未来視のシーンをいくつか用意して、その後何カットか普通に避けているシーンとスローで避けている場面を入れつつ、「ただの一般人が何故かナイフ裁きをできている」というような描写をする等カメラワークで魅せるシーンがもっと欲しかったんです。

時間軸をテーマに据えた作品は大好物なだけに、そんなに爆発的に盛り上がるような展開にならなかったのが残念でなりません。

最低主演女優賞を獲得してしまったダコタ・ジョンソンさんですが、別に演技は何も悪くなかったと思いますし、ツッコミたいのは吹き替えに対してです。
主演以外の方はみんなプロの声優さんなので全然問題無かったんですけど、よりによって主役に女優(アイドル)を起用してしまうのはマジで勘弁でした……。
これは作品とは違ったマイナスポイントです。はぁ……(クソデカため息)。

最後に、どのキャラも空気読めなさすぎ!!!!!
これは脚本がなぁ……ってところだと思いますが、コミュ障にしちゃ随分と空気読めなさすぎだし、子どもとはいえ匿っている3人も空気読めなさすぎて段々と観ていてイライラしてくる始末。
しょうがないんですけど、君たちもうちょっとうまくやってくれないかなぁ!?


はい、とりあえず言いたいことは一旦吐き出せた気がします。
次に鑑賞する『クレイブン・ザ・ハンター』でSSUが終わってしまうのですが、折角ヴェノムであれだけ盛り上がっておいてこんな終わり方をするなんてほんともったいなさすぎます。

ラストでSSU内のプロフェッサーXみたいな雰囲気になって終わっちゃいましたが、SSUの停止こそ未来視で回避してほしかった事象ですよ……。





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