67本目 僕だけがいない街
67本目 僕だけがいない街
2016年
監督:平川雄一朗
主演:藤原竜也
評価:★★
ホラー映画から一旦箸休めで、実写映画化された『僕だけがいない街』をレビュー。
原作を知らなかった人間が鑑賞した感想をつらつらと記載いたします。
まず最初に言えることは、「藤原竜也はやっぱりいいぞ」
って思う人は当然出て来るでしょう。
いや、少ないというにはちょいとばかし言葉が違うかもしれない。
だが、必然的に少なくなる要素がこの作品にはある。
何故ならば、小学生時代の自分に”リバイバル”するからだ。
※単純なタイムトラベルとは違い、過去の自分の中に未来の自分が入り込む、もしくは過去を追体験するような感覚のこと。
小学生時代の少年は言うまでもなく別の人物が演じているし、過去のシーンは重要すぎる程の要素を含んでいるから、作中の尺としても多く時間を取ることになる。
つまり、藤原竜也ファンとしてはちょっと物足りなく感じてしまうのだ。
そこを踏まえた上での鑑賞が必要となってくる、というのを押さえていなかった鳴海としてはやはり物足りなさを感じつつ、劇場を後にした記憶がある。
過去に戻り、不幸なめぐり合わせを解消しようとする様を観ていると、サスペンス作品で刑事が事件を解決しようとする推理モノに近い要素を感じる。
これがまた楽しくもあり、途中何度もループすることもあって中だるみを感じてしまう要素でもある。
特に、SFが苦手な人は(これどういうことなの……)と首を傾げる人も出て来るでしょう。
逆に言えば、SF好きはすぐに飛びつく作品とも言える。
”リバイバル”
この言葉から何通りのストーリー展開を考えられるだろう。
そう思うだけでも楽しい。
じゃあ、本編はどうだ?
・タイムトラベル楽しいかな?→なんだか、観ていると楽しさが薄れる要素(展開と内容的に)が多い。
・恋愛要素強め?→そんなことはない。有村架純さんの演技が苦手。なんか、こう、ね……。
・正義と悪についての話?→いや、それもまぁあるけど……。
END
あれ、終わっちまった。
でも、藤原竜也が出ている作品はいいな、うん。
って思って終了。
要するに、なんだかどれをとっても勿体なかったなと。
こういうときは大抵、原作寄りにしようとして頑張りきれなかったか、映画独自路線としてうまくまとめようとしたけど尺が足りなかったかの二択だと思う。
それを知るのは、原作を全て網羅した人のみが考えられる権利だろうか。
でも、映画なら映画一本で楽しめる作品を作って欲しい。
と、筆者は思う。
原作通りなのか、映画のみのエンディングなのかもわからない(※どうやら映画独自のエンディングらしい)。
ただ一つ、言えることがある。
映画史において、”過去を改変する”という行為は誰にとっても等しく幸せになれるものではないのだ。
それが自己満足にしろ、誰かのためにしろ、必ず犠牲は生まれる。
いや、そうでもないか(バック・トゥ・ザ・フューチャーのポスターを眺めながら)。
だが、『バタフライ・エフェクト』を筆頭に、タイムトラベルにおける改変というものはリスクしかない。
何か間違えば自分の存在すらかき消してしまうものなのだから、誰がどう扱おうとろくでもないことになるのは間違いないのだ。
この作品の主人公も、漏れ無く悲しい結末を辿る。
彼が居ない街は、本当に幸せになれたのだろうか?
彼が犠牲になって、全ての人が正しい道を歩めたのだろうか?
そういう考えを巡らせることができるくらいには、一度鑑賞していただいても損はないとオススメできるかもしれない。
どんな想像をするかは、観た人の自由だ。
「そんな権利、アンタには無い!!! --悟」
#鳴海の一人でキネマ
#僕だけがいない街
#バタフライ・エフェクト
2016年
監督:平川雄一朗
主演:藤原竜也
評価:★★
ホラー映画から一旦箸休めで、実写映画化された『僕だけがいない街』をレビュー。
原作を知らなかった人間が鑑賞した感想をつらつらと記載いたします。
まず最初に言えることは、「藤原竜也はやっぱりいいぞ」
って言っても、出番はそんなに多いわけではない。
主演である藤原竜也氏が居るのに、出番が少ないわけないだろう?って思う人は当然出て来るでしょう。
いや、少ないというにはちょいとばかし言葉が違うかもしれない。
だが、必然的に少なくなる要素がこの作品にはある。
何故ならば、小学生時代の自分に”リバイバル”するからだ。
※単純なタイムトラベルとは違い、過去の自分の中に未来の自分が入り込む、もしくは過去を追体験するような感覚のこと。
小学生時代の少年は言うまでもなく別の人物が演じているし、過去のシーンは重要すぎる程の要素を含んでいるから、作中の尺としても多く時間を取ることになる。
つまり、藤原竜也ファンとしてはちょっと物足りなく感じてしまうのだ。
そこを踏まえた上での鑑賞が必要となってくる、というのを押さえていなかった鳴海としてはやはり物足りなさを感じつつ、劇場を後にした記憶がある。
リバイバルに詰め込まれたSFの楽しみ
単純にタイムトラベルします!という作品ではない。過去に戻り、不幸なめぐり合わせを解消しようとする様を観ていると、サスペンス作品で刑事が事件を解決しようとする推理モノに近い要素を感じる。
これがまた楽しくもあり、途中何度もループすることもあって中だるみを感じてしまう要素でもある。
特に、SFが苦手な人は(これどういうことなの……)と首を傾げる人も出て来るでしょう。
逆に言えば、SF好きはすぐに飛びつく作品とも言える。
”リバイバル”
この言葉から何通りのストーリー展開を考えられるだろう。
そう思うだけでも楽しい。
じゃあ、本編はどうだ?
・タイムトラベル楽しいかな?→なんだか、観ていると楽しさが薄れる要素(展開と内容的に)が多い。
・恋愛要素強め?→そんなことはない。有村架純さんの演技が苦手。なんか、こう、ね……。
・正義と悪についての話?→いや、それもまぁあるけど……。
END
あれ、終わっちまった。
でも、藤原竜也が出ている作品はいいな、うん。
って思って終了。
要するに、なんだかどれをとっても勿体なかったなと。
こういうときは大抵、原作寄りにしようとして頑張りきれなかったか、映画独自路線としてうまくまとめようとしたけど尺が足りなかったかの二択だと思う。
それを知るのは、原作を全て網羅した人のみが考えられる権利だろうか。
でも、映画なら映画一本で楽しめる作品を作って欲しい。
と、筆者は思う。
過去を改変するとどうなるかは映画史が語っている
この結末についてとやかく言うつもりはまったく無い。原作通りなのか、映画のみのエンディングなのかもわからない(※どうやら映画独自のエンディングらしい)。
ただ一つ、言えることがある。
映画史において、”過去を改変する”という行為は誰にとっても等しく幸せになれるものではないのだ。
それが自己満足にしろ、誰かのためにしろ、必ず犠牲は生まれる。
いや、そうでもないか(バック・トゥ・ザ・フューチャーのポスターを眺めながら)。
だが、『バタフライ・エフェクト』を筆頭に、タイムトラベルにおける改変というものはリスクしかない。
何か間違えば自分の存在すらかき消してしまうものなのだから、誰がどう扱おうとろくでもないことになるのは間違いないのだ。
この作品の主人公も、漏れ無く悲しい結末を辿る。
彼が居ない街は、本当に幸せになれたのだろうか?
彼が犠牲になって、全ての人が正しい道を歩めたのだろうか?
そういう考えを巡らせることができるくらいには、一度鑑賞していただいても損はないとオススメできるかもしれない。
どんな想像をするかは、観た人の自由だ。
「そんな権利、アンタには無い!!! --悟」
#鳴海の一人でキネマ
#僕だけがいない街
#バタフライ・エフェクト
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